パリ協定、ルール作りで「好ましい進展」=国連高官

パリ協定、ルール作りで「好ましい進展」=国連高官
 9月9日、タイの首都バンコクで開催されている地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の実施指針を議論する会合は、最終日を迎えた。国連高官は、「パリ協定」実行のための「ルールブック」の草案策定で進展があったと述べた。写真は会場前で抗議する環境保護団体の活動家たち。4日にバンコクで撮影(2018年 ロイター/Soe Zeya Tun)
[バンコク 9日 ロイター] - タイの首都バンコクで開催されている地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の実施指針を議論する会合は9日、最終日を迎えた。国連高官は、「パリ協定」実行のための「ルールブック」の草案策定で進展があったと述べた。
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)を主導するパトリシア・エスピノーサ氏は「好ましい進展があったが、このままのんびりしているわけにはいかない。(協議を)加速させ、対話を深める必要がある」と語った。
12月にはポーランドで第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)が開かれる。バンコク会合での「交渉テキスト」は、COP24でのルール作りのベースとなる。
UNFCCCは今週初め、COP24での協議時間をより多く確保するため、日程を延長することで合意した。
スピノーサ氏は、来週に主要7カ国(G7)の環境相と根本的な問題について協議すると明らかにした。
ただ、発展途上国の温暖化対策を支援するための1000億ドルの基金について十分に明確にするため、引き続き交渉が必要だとの考えを示した。また、この基金は、政治的に慎重な対応が求められる問題だと指摘した。

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