米との貿易関係改善に関心、鉄鋼関税では譲歩せず=欧州委副委員長

米との貿易関係改善に関心、鉄鋼関税では譲歩せず=欧州委副委員長
 5月15日、欧州連合(EU)欧州委員会のカタイネン副委員長(写真)は記者会見で、EUは米国との貿易関係改善に関心はあるものの、鉄鋼・アルミニウム関税措置の除外を確保するために譲歩はしないと語った。写真はブリュッセルのEU委員会本部で3月撮影(2018年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のカタイネン副委員長は15日の記者会見で、EUは米国との貿易関係改善に関心はあるものの、鉄鋼・アルミニウム関税措置の除外を確保するために譲歩はしないと語った。
米国は6月1日までの期限で、EUに鉄鋼・アルミ関税の一時的な適用除外を認めている。
カタイネン副委員長は「貿易関係改善に応じる構えでいるが、それは鉄鋼・アルミニウム関税引き上げから恒久的に除外されるために譲歩するということではない」と語った。
「これらの関税措置には根拠がない。不当な圧力に屈するのは不合理。脅されたような状態での交渉は行わない」とした上で、交渉に入るとしても、それ以前にEU加盟国の支持を得ることが必要だと述べた。

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