テスラと米運輸安全委、死亡事故調査巡り批判応酬

[ワシントン 12日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは12日、スポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルX」による死亡事故の調査を巡って米運輸安全委員会(NTSB)の対応に反発し、両者が批判を応酬する事態となった。
NTSBは、事故調査の結果を同委員会が確認する前にテスラが調査情報を公開し合意に違反したとして、同社を調査から締め出す異例の措置を発表。
これに対し、テスラは10日時点で同社の方から正式な調査参加者としての合意を返上したとやり返した。
NTSBは、不完全な情報を公開すると「事故原因についての思惑や不正確な想定」を招くと批判。テスラは「NTSBとの会話を通じて明らかになったのは、彼らが実際に安全性を高めることよりも、報道の見出しを気にかけていることだ」とし、議会に対して正式に不服を申し立てると表明した。
3月23日にカリフォルニアで発生した事故では、運転していた男性が死亡。車には運転支援機能「オートパイロット」が使われていた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab