トランプ陣営データ会社、FBの個人情報5000万超を違法収集=報道

トランプ陣営データ会社、FBの個人情報5000万超を違法収集=報道
 3月17日、2016年の米大統領選でトランプ陣営が契約していたデータ分析会社、ケンブリッジ・アナリティカ(CA)がフェイスブック利用者5000万人以上の個人情報を収集していたという疑惑が浮上した。写真はフェイスブックのロゴ。2月にメリーランド州で撮影(2018年 ロイター/Joshua Roberts)
[17日 ロイター] - 2016年の米大統領選でトランプ陣営が契約していたデータ分析会社、ケンブリッジ・アナリティカ(CA)がフェイスブック利用者5000万人以上の個人情報を収集していたという疑惑が浮上した。米紙ニューヨーク・タイムズと英紙オブザーバーが17日報じた。
これを受け、マサチューセッツ州の司法長官は報道内容について捜査すると発表。英当局もCAへの捜査を行う方針を示した。
フェイスブックは16日、プライバシーポリシーに反する行為があったとしてCAのアカウントを停止したと明らかにした。
オブザーバー紙によると、CAは2014年初めに許可なく入手したデータを利用し、投票を予想したり投票行動に影響を与えたりするソフトウエアを作成。CAの設立に関わったクリストファー・ワイリー氏の話によると、このソフトはフェイスブックを利用する有権者に対し個別の政治広告を配信できるという。
報道によると、5000万人余りという数は北米のフェイスブック利用者の約3分の1で、米有権者の25%近くを占める。
トランプ陣営は16年にCAと契約し、米連邦選挙委員会への報告によると、620万ドルを支払っていた。
ある陣営関係者は、有権者のデータは共和党全国委員会を通じてを入手しており、CAは利用していないと説明した。

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