英サウジ、戦闘機取引の最終調整で合意 20億ドル超の商談も成立

英サウジ、戦闘機取引の最終調整で合意 20億ドル超の商談も成立
 3月9日、英国とサウジアラビアは、英航空・防衛大手BAEシステムズが開発した戦闘機タイフーン48機のサウジによる購入について、最終調整を進めることで合意する文書に署名した。写真はポーツマスで2013年11月撮影(2018年 ロイター/Stefan Wermuth)
[ロンドン/リヤド 9日 ロイター] - 英国とサウジアラビアは9日、英航空・防衛大手BAEシステムズが開発した戦闘機タイフーン48機のサウジによる購入について、最終調整を進めることで合意する文書に署名した。
両国はまた、20億ドル超規模の商談が成立したと明らかにした。詳細は示さなかった。
サウジのムハンマド皇太子は貿易・投資関係の強化を目指し3日間の日程で訪英。エリザベス女王、メイ首相、主要閣僚らと面会した。
ウィリアムソン国防相は「皇太子の訪問は、両国関係で新たな一章を開いた」と述べた。「戦闘機タイフーンの受注の最終調整に向け重要な一歩を踏み出した。中東の安全保障を強化し、英国の航空宇宙業界と雇用を押し上げる」との考えを示した。
英国とサウジは、今後、650億ポンド(900億ドル)の相互貿易・投資を目指すことで合意している。
一方、英国では、兵器売却やイエメン内戦へのサウジの関与に抗議する市民らがデモを行った。

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