米大統領の複数弁護士、特別検察官聴取に応じないよう助言=NYT

米大統領の複数弁護士、特別検察官聴取に応じないよう助言=NYT
 2月5日、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は、トランプ米大統領の複数の弁護人が大統領に対し、モラー特別検察官による聴取に応じないよう助言したと報じた。写真は米国境取締局センターでの会議に出席する同大統領。バージニア州で2日撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 5日 ロイター] - 米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は5日、トランプ米大統領の複数の弁護人が大統領に対し、モラー特別検察官による聴取に応じないよう助言したと報じた。モラー氏は、2016年米大統領選挙へのロシア介入疑惑や、ロシアとトランプ陣営が共謀したかどうかを捜査している。
NYTは関係筋4人の話として、トランプ大統領が矛盾したり誤っていたりする発言をする傾向にあることから、捜査担当者に虚偽の内容を伝えたとして訴追される可能性を弁護士らが懸念していると報道。
トランプ大統領は先月、モラー特別検察官による聴取について、宣誓した上で応じる意向を記者団に明らかにした。
事情に詳しい関係筋はロイターに対し、トランプ大統領が聴取に応じるかどうかは決まっていないと述べた。
トランプ大統領が聴取を拒否すれば、モラー特別検察官は、大陪審での証言のため大統領を召喚する可能性がある。召喚は法廷での対立につながる可能性がある。
NYTによると、トランプ大統領の弁護士チームを率いるジョン・ダウド氏とジェイ・セクロー氏は大統領に聴取を拒否してほしい考え。トランプ氏の顧問弁護士を長年務めてきたマーク・カソウィッツ氏も、聴取に応じないよう求めた。
一方、ロシア関連捜査へのホワイトハウスの対応を担当するため昨年7月に起用されたタイ・コブ弁護士は、モラー特別検察官に協力すべきだとの考えを示したという。

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