タイで前国王の火葬式、数十万人が別れ惜しむ

[バンコク 26日 ロイター] - タイのバンコクで26日、昨年10月に88歳で死去したプミポン前国王の火葬式が行われた。市内の建物は黄色いマリーゴールドの花で飾られ、雨の中、数十万人が喪服姿で詰めかけて最後の別れを惜しんだ。
タイでは、黄色は前国王が生まれた月曜日にちなむ色とされている。
また、タイ王族や訪問中の各国要人、政府高官らが火葬施設に白檀の花を供えた。各国の王族も多く参列し、タイ王室と親密な日本の皇室からは秋篠宮ご夫妻が参列された。
火葬式は仏教の宗教祭式で始まり、サフラン色の僧服をまとった僧侶らがろうそくに点火。青とオレンジの衣装を着けた政府当局者らが、象徴となる金の骨壺を王宮から近くの火葬場に運んだ。
儀式を担当した当局者によると、火葬施設付近に集まった人は11万人あまり、さらに付近の地域には20万人が訪れたとみられている。
前国王の遺骨と灰は、27日朝の儀式で回収される。この一連の埋葬儀式をもって、タイの喪は開ける。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab