セクハラ疑惑プロデューサーの米映画会社、資産売却へ

セクハラ疑惑プロデューサーの米映画会社、資産売却へ
 10月16日、独立系映画会社ワインスタイン・カンパニーが、プライベートエクイティー(PE)企業コロニー・キャピタルの支援を仰ぎ、資産の大半を売却する交渉を進めている。写真は、セクハラ疑惑が伝えられる共同創業者のハーベイ・ワインスタイン氏。NY市で昨年2月撮影(2017年 ロイター/Andrew Kelly)
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 独立系映画会社ワインスタイン・カンパニーが、プライベートエクイティー(PE)企業コロニー・キャピタルの支援を仰ぎ、資産の大半を売却する交渉を進めている。両社が16日発表した。
大物映画プロデューサーである共同創業者、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラ疑惑が伝えられ、企業イメージが傷付いたワインスタンは、経営の安定化を目指している。共同会長でハーベイ氏の弟のボブ・ワインスタン氏などの首脳陣は13日、身売りや事業閉鎖を否定していた。
コロニー・キャピタルはワインスタインに対して当座の資本注入に動くほか、ワインスタインのすべてか大部分の資産を買収する方向で協議中だという。
ワインスタインは17日に取締役会を開催することを認めたが、それがどのような意味を持つのかについて詳しいことは明らかになっていない。
2005年10月に設立され、「恋に落ちたシェイクスピア」や「英国王のスピーチ」などの有名作品をプロデュース・配信してきたワインスタインは、映画スタジオを運営しておらず、実物資産はほとんどない。このため企業価値は、権利を有するこれらの作品がテレビやオンラインでどれだけ放映需要があるかに左右される。

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