原油先物、需給タイト化でも下落 幅広い市場で売り優勢

原油先物、需給タイト化でも下落 幅広い市場で売り優勢
 8月18日、アジア時間朝の原油相場は下落。原油市場では需給が徐々にタイト化しているにもかかわらず、株式などの市場全体で売りが優勢となっている。写真はテキサス州ミッドランド近郊で5月撮影(2017年 ロイター/Ernest Scheyder)
[シンガポール 18日 ロイター] - 18日アジア時間朝の原油相場は下落。原油市場では需給が徐々にタイト化しているにもかかわらず、株式などの市場全体で売りが優勢となっている。
0031GMT(日本時間午前9時31分)時点で、北海ブレント先物は10セント(0.2%)安の1バレル=50.93ドル。米WTI原油先物は7セント(0.2%)安の47.02ドルで推移している。
トレーダーによると、トランプ米大統領が経済改革を実現できるかどうかに関する投資家の懸念が広がっており、米株やアジア株を含め、幅広い市場が軟調となっている。特に米国の原油市場では需給が徐々に引き締まっている兆候が現れているが、相場は下落している。
米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計によると、石油生産は13%増の日量950万バレルとなった一方、商業原油在庫は3月の最高水準から13%減少し2016年時を下回った。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は「EIAのデータによると、前週の在庫は 895万バレル減少し4億6650万バレルとなったことになる。これは、週間で昨年9月以来の大幅縮小だ」と指摘した。

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