英政府、離脱交渉でEU市民の権利維持を提案へ=FT
6月14日、英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相は来週始まる離脱交渉で、英国に住む300万人のEU市民に現在と同じ権利を認めることを提案する見通しだ。写真は2012年7月ロンドンで撮影(2017年 ロイター/Olivia Harris)
[ロンドン 14日 ロイター] - 英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相は来週始まる離脱交渉で、英国に住む300万人のEU市民に現在と同じ権利を認めることを提案する見通しだ。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が14日伝えた。
同紙によると、英国は正式に離脱を通知した今年3月29日より前に英国に住んでいたEU市民にのみこうした権利を認めたい意向だが、この基準日を2019年の離脱日にすべきと考えるEUの要求に応じる見通しだ。
デービスEU離脱担当相は英国内での移動と労働の自由といったEU市民が現在保持する権利を保障し、「これまでのように公平に」彼らを処遇することを目指すと伝える方針。EUにとっての1つの懸念は、英国に住むEU市民が欧州司法裁判所にアクセスできるかどうかだという。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」