タイ当局、フェイスブックのサービス遮断せず 削除命令に協力

フェイスブック、タイ当局の削除命令後もサービス継続
 5月15日、タイ当局は先週、米フェイスブックに対して安全保障上の脅威とみなされるコンテンツを削除するよう指示したが、対応期限とされる16日になってもフェイスブックのサービスは同国内で利用できている。写真はフェイスブックのロゴ。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2015年5月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)
[バンコク 16日 ロイター] - タイの通信規制当局は16日、米フェイスブックが安全保障上の脅威とみなされるコンテンツの削除に応じる見込みとして、同社のサービスを直ちに遮断する計画はないと明らかにした。
タイの通信規制当局は、フェイスブックの131のページに安全保障の脅威や不敬罪法に違反するとみられるコンテンツがあるとし、16日までに対応するよう求めていた。
これを受けて、タイではフェイスブックのサービスが遮断されるとの懸念が出ていた。同国はアジアで最もフェイスブックがよく利用されている国の一つ。
しかし国の通信関連委員会のTakorn Tantasith事務局長は記者団に「われわれがこれまでにアクセスを禁止するよう求めたページへの対応について、フェイスブックはしっかりと協力している」と述べ、同社のサービスを直ちに遮断することはないと言明した。
当局が指示したサイトが削除されているか確認するために同事務局長はタイのインターネットサービス提供企業で作るTISPA本部を訪れた。
TISPAのMorakot Kulthamyothin代表も、国内でフェイスブックを遮断する計画はないと記者団に話した。
フェイスブックはコメントを求めるロイターの要請に応えていない。
*内容を追加し、記事を再構成しました。

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