インタビュー:EUと中国の投資協定、早急に締結を=欧州副委員長

EUと中国の投資協定、早急に締結を=欧州副委員長
 5月15日、欧州連合(EU)欧州委員会のカタイネン副委員長(経済・通貨担当)は、EUと中国の投資協定を早急に締結する必要があるとの見解を示した。写真は同副委員長。北京で14日撮影(2017年 ロイター)
[北京 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のカタイネン副委員長(経済・通貨担当)は15日、EUと中国の投資協定を早急に締結する必要があるとの見解を示した。
中国の「一帯一路」経済圏構想に関する国際会議に出席するために訪れた北京でロイターのインタビューに応えた。
中国の習近平国家主席は15日、「保護主義」を拒否することが重要と強調した。
これについてカタイネン氏は「習主席は何度もこのメッセージを繰り返している」と述べ、実行に移す最も簡単な方法は、EUと中国の投資協定締結に向けた協議を加速することだと主張。EUと中国の経済的な結びつきを強化する上でも投資協定が「早急に必要だ」と述べた。
カタイネン氏は欧州市場が中国の投資家に開かれているのと同様に、中国も国内市場へのアクセスを認めるべきとの声が欧州企業の間で高まっていると指摘した。
「習主席が表明したことを踏まえると、直接的な政治的意思表明が何度もなされているにもかかわらず(EUと中国の)首脳会議で約束を果たせなければ残念だ」と述べた。
欧州は投資協定をめぐる協議について「目に見える確固とした結果」を求めているとし、中国側が政治的な意思を表明し市場開放を提案するなら1年以内に「結果」を出すことが可能との認識を示した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab