独州議会選、メルケル氏のCDUが勝利 SPDは連立継続できず

独州議会選、メルケル氏のCDUが勝利 SPDは連立継続できず
 5月7日、ドイツ北部のシュレスウィヒ・ホルシュタイン州で行われた州議会選挙では、メルケル首相(写真)率いるキリスト教民主同盟(CDU)が社会民主党(SPD)に勝利した。4月撮影(2017年 ロイター/Christian Hartsman)
[ベルリン/キール 7日 ロイター] - ドイツ北部のシュレスウィヒ・ホルシュタイン州で7日行われた州議会選挙では、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が社会民主党(SPD)に勝利した。首相にとって、4選がかかる9月の連邦議会選挙に向けて弾みをつける結果となった。
公共放送ARDの予測によると、CDUの得票率は33%で、2012年の前回選挙の30.8%から伸びた一方、SPDの得票率は26.2%と、前回の30.4%から低下した。
この結果、CDUは州議会の過半数議席を単独で占めるには及ばないものの、SPD、緑の党、南シュレスウィヒ選挙人同盟(SSW)による連立の継続を阻止する見通しとなった。
SPDは同州で2012年以降、主要与党として政権を担ってきた。
SPDのシュルツ党首は「今回の選挙はCDUにとって大きな成功だ」と語った。SPDは今年、2つの地方選挙でメルケル首相率いるCDUに敗れたことになる。
7日の州議会選で、緑の党の得票率は13.3%、自由民主党(FDP)は11.5%、SSWは3.5%。移民受け入れに反対する右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は5.6%だった。
次の地方選挙は14日に行われるノルトライン・ウェストファーレン州議会選挙。ここでもCDUがSPDに勝利する可能性がある。

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