トランプ陣営の通信傍受、政権スタッフが議員に情報提供=NYT

トランプ陣営の通信傍受、政権スタッフが議員に情報提供=NYT
 3月30日、米下院情報特別委員会のデビン・ニューネス委員長がトランプ大統領の政権移行チームの通信が米当局に傍受された可能性を公表した問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、ホワイトハウスのスタッフ2人が同委員長への情報提供に関与したと伝えた。写真はミシガン州で9月撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 30日 ロイター] - 米下院情報特別委員会のデビン・ニューネス委員長がトランプ大統領の政権移行チームの通信が米当局に傍受された可能性を公表した問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は30日、ホワイトハウスのスタッフ2人が同委員長への情報提供に関与したと伝えた。
ニューネス議員は先週22日、政権移行チームのメンバーのやりとりが、外国人を対象にした米情報機関の監視活動の中で偶然収集された可能性があるとの情報を委員会に通知しないでメディアに公表。ホワイトハウスにも伝えたことから、民主党から批判されていた。
NYTが匿名の政府関係者の話として伝えたところでは、ニューネス議員にこの情報を提供したとされる2人は、米国家安全保障会議(NSC)の情報活動シニアディレクターのエズラ・コーエン・ワトニック氏と大統領法律顧問チームで国家安全保障問題を担当する弁護士のマイケル・エリス氏。
ホワイトハウスのスパイサー報道官は30日の会見で、この件に関するコメントを拒否した。
NYTによると、コーエン・ワトニック氏は、トランプ大統領がオバマ前政権に通信を盗聴されていたと今月初めにツイートした後、外国当局者を対象とする監視活動で傍受された通信に関する「機密報告」を調べていた。

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