中国製バス・トラック用タイヤ、米ITCが制裁関税見送り

中国製バス・トラック用タイヤ、米ITCが制裁関税見送り
 2月22日、米国際貿易委員会(ITC)は、バス・トラック用の中国製タイヤのダンピング(不当廉売)調査で、米国内産業への損害はなかったと認定、反ダンピング関税と相殺関税の適用見送りを決めた。写真は2010年12月、中国・安徽省合肥市のタイヤ製造工場で撮影(2017年 ロイター)
[ワシントン 22日 ロイター] - 米国際貿易委員会(ITC)は22日、バス・トラック用の中国製タイヤのダンピング(不当廉売)調査で、米国内産業への損害はなかったと認定、反ダンピング関税と相殺関税の適用見送りを決めた。
ITCが損害の認定を見送るのは異例。賛成3・反対2で見送りが決定した。
米商務省は1月23日、バス・トラック用の中国製タイヤに補助金が支給されているとして、相殺関税(38.61━65.46%)と反ダンピング関税(9━22.57%)の適用を決定していた。
2015年に米国に輸出された中国製バス・トラック用タイヤは890万本以上、10億7000万ドル相当だった。
制裁関税を求めていた全米鉄鋼労働組合は、決定に失望したと表明。
中国国営ラジオのウェブサイトによると、中国商務省は、1月の米商務省の決定について、著しく不公正で国益を大きく損なうとの見解を示していた。

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