トランプが大統領の最も利益を得たのは、トランプが出現するまでは、落ち目だったTwitterと既存メディアかもしれない。
特に、新聞やテレビニュース、コメディーショーなどの既存メディアの復活は顕著だ。
既存メディアは、日本では、あまり取り上げられていない
トランプ政権の閣僚や顧問の発言の一言一言をニュースやコメディにし面白可笑しく、毎日放送をしている。
メディアに取っては、新しいニュースを掘り出す努力をせず、勝手にニュースやネタを作ってくれ、停滞気味だった視聴率を上げてくれる、有り難い存在なのかもしれない。
米国のメディアやセレブのトランプ嫌いは、日本人が想像する以上のものである。
今回は、まずコメディがトランプという大統領をどれだけ、生理的に受け付けないのかをLate Showというトークショーで見てみよう。
例えば、以前は米国の人気トークショースティーヴン・コルベアのLate Showでは、政治コメディーで有名なジョン・スチュワートをゲストに向かえ、トランプの異常に長いネクタイと奇妙なヘアスタイルを「死んだ動物ヘアー」とちゃかしている。
Late ShowやSaturday Night Liveで政治家がネタとして使われるのは珍しくない。しかし、これだけ長期に渡って、しかも敵意を持ち、徹底的に馬鹿にされるのを私は見たことがない。
私が知る範囲で、Saturday Night Live（SNL）などでトランプの次に馬鹿にされていた大統領は、おそらく息子ブッシュだと思う。しかし、SNLでは、
「ブッシュの時代（の方がまだマシで）が懐かしい」とまで言われているのだ。
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