英首相、ミサイル試験失敗を議会に隠蔽か 予算承認控え＝英紙
１月２２日、英紙サンデー・タイムズは、昨年６月に行われた英国の潜水艦発射型戦略核ミサイル「トライデント」の発射試験が失敗していたと報じた。潜水艦更新を巡る投票を控え、メイ首相が議会にその事実を伝えていなかったという。写真はBBCの番組に出演するメイ首相。BBC提供（２０１７年 ロイター）
［ロンドン ２２日 ロイター］ - 英紙サンデー・タイムズは、昨年６月に行われた英国の潜水艦発射型戦略核ミサイル「トライデント」の発射試験が失敗していたと報じた。潜水艦更新を巡る投票を控え、メイ首相が議会にその事実を伝えていなかったという。
同紙が海軍高官の話として報じた。４年ぶりに行われた同試験は核弾頭を使用せずに米フロリダ州沖で行われ、発射されたミサイルは軌道を大きくそれたという。
メイ氏は昨年７月、首相就任後の議会演説で、４００億ポンド（４９５億ドル）に上る潜水艦更新計画について議会に承認を求めたが、その際に試験失敗には触れなかった。
メイ氏はＢＢＣのインタビューで、演説前に発射試験失敗を知っていたかと繰り返し尋ねられたが、明確な回答を控えた。
議会はその後、４隻の潜水艦建造を承認した。野党・労働党のコービン党首は２２日、この問題について協議を求めた。
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