タイ中銀、来年のインフレ目標は総合CPI基準で設定へ

[バンコック 1日 ロイター] - タイ中央銀行が1日公表した9月17日の金融政策決定委員会(MPC)の議事要旨で、来年度のインフレターゲットを総合消費者物価指数に基づいて設定し、レンジを3.0%を中心に前後1.5%とするよう勧告したことが明らかになった。
タイ中央銀行は現在、生鮮食料品とエネルギー品目を除いたコアCPIでターゲットを設定、目標レンジを0.5%―3%としている。
議事要旨は「総合CPIの方が生活実感に近いため国民にとってわかりやすい。中央銀行としてインフレ期待を制御する上で市場へより明確なメッセージを送りやすくなる」としている。
9月17日のMPCは、4会合連続で政策金利を2%に据え置いている。8月のタイの総合CPIは2.09%で3カ月連続で低下している。
総合CPIの採用はMPCの勧告に基づき、財務相と内閣の承認を経て実施される。

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