米国株式市場=急反落、アップルやドル高が重し
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(内容を追加しました) [ニューヨーク 25日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) 終値 16945.80(‐264.26) 前営業日終値 17210.06(+154.19) ナスダック総合 終値 4466.75(‐88.47) 前営業日終値 4555.22(+46.53) S&P総合500種 終値 1965.99(‐32.31) 前営業日終値 1998.30(+15.53) 25日の米国株式市場は急反落。主要株価3指数はそろって1%超下落し、S&P総 合500種は7月以来の大幅な下げを記録した。 アップル の下げに加え、ドルが4年ぶりの高値に上昇したことが相場を圧迫 した。 ダウ工業株30種 は264.26ドル(1.54%)安の1万6945.80 ドル。 ナスダック総合指数 は88.47ポイント(1.94%)安の4466.7 5。 S&P総合500種 は32.31ポイント(1.62%)安の1965.99 。 バール・アンド・ゲイノーのポートフォリオマネジャー、ジョン・シュミッツ氏は「 ドル高は大企業の収益に逆風となりかねないため懸念材料だ。しかし、市場は数日前に比 べてずっと魅力的な水準になったようだ」と語った。 この日は全面安の展開。S&Pの業種別指数は主要な10指数すべてが下落。ニュー ヨーク証券取引所とナスダックの両方で取引されている銘柄の約80%が下げた。 S&P総合500種は過去5営業日中、4営業日に下げており、この日は8月15日 以降、初めて50日移動平均を下回って引けた。この水準はこれまで下値支持線となって いた。 アップルは、新機種「iPhone(アイフォーン)6」と「iPhone 6プラ ス」に搭載された基本ソフト(OS)「iOS8」の最新版に不具合が見つかり、アップ デートを中止したことが嫌気され、商いを伴って3.8%下落した。 S&P総合500種構成銘柄の中で、上昇率が1%を超えた銘柄は皆無だった。最 も大きく上昇したのは0.7%高となった通信機器大手モトローラ・ソリューションズで、年金債務を削減すると発表したことが好感された。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、すべての米取引所の合算出来高 は約63億株で、月初来平均の60億2000万株を上回った。
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