アジア通貨動向(18日)=下落、FOMC受け米金利先高観強まる
[シンガポール 18日 ロイター] - 18日のアジア通貨市場は下落した。米連 邦準備理事会(FRB)が公表した金利見通しで速いペースでの利上げが示唆され、高利 回りのアジア通貨の魅力が相対的に低下するとの見方が強まった。 北欧系銀行SEB(シンガポール)のアジア戦略部門を率いるショーン・ヨコタ氏は FRBのスタンスについて「ハト派的で小幅な変更にすぎなかったが、それでもドルは上 昇した」と指摘。「市場ではドル高と米金利上昇を想定したポジションは取られていない 。アジア通貨は一段安となるだろう」との見方を示した。 マレーシアリンギ は0.8%安の1ドル=3.2425リンギまで下落し5 月8日以来の安値をつけた。 18日のマレーシア中央銀行の政策決定会合については、エコノミストの予想は利上 げと据え置きで分かれている。 韓国ウォン も対ドルで下落し、一時0.8%安の1ドル=1043.4ウ ォンと4月16日以来の安値をつけた。 海外のファンド勢を中心に売りが出た。一方、国内の輸出業者から買いが入ったため 下値は限られた。 ウォンは対円 で6年ぶりの高値を更新したことから、通貨当局が円買い/ ウォン売り介入に踏み切るとの観測が高まっている。 インドネシアルピアは0.7%安の1ドル=1万2035ルピアまで下落し6月27 日以来の安値を記録したが、その後は下げ幅を縮小した。中銀が介入によってルピアを買 い支えたとみられる。 *0435GMT(日本時間午後1時35分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相 場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 108.66 108.37 -0.27 Sing dlr 1.2689 1.2674 -0.12 Taiwan dlr 30.236 30.134 -0.34 Korean won 1041.30 1034.90 -0.61 Baht 32.30 32.23 -0.22 Peso 44.58 44.26 -0.72 Rupiah 12030.00 11950.00 -0.67 Rupee 61.11 60.92 -0.31 Ringgit 3.2410 3.2175 -0.73 Yuan 6.1443 6.1401 -0.07 Change so far in 2014 Currency Latest bid End prev year Pct Move Japan yen 108.66 105.28 -3.12 Sing dlr 1.2689 1.2632 -0.45 Taiwan dlr 30.236 29.950 -0.95 Korean won 1041.30 1055.40 +1.35 Baht 32.30 32.86 +1.73 Peso 44.58 44.40 -0.41 Rupiah 12030.00 12160.00 +1.08 Rupee 61.11 61.80 +1.13 Ringgit 3.2410 3.2755 +1.06 Yuan 6.1443 6.0539 -1.47
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