タイ・ホットストック=続伸、約1年3カ月ぶり高値 タイ空港会社が上場来高値

[バンコク 25日 ロイター] - 週明け25日午前のバンコク株式市場の株価は続伸、SET指数 は前週末比6.06ポイント(0.39%)高の1563.03と、2013年6月3日以来約1年3カ月ぶりの高値で前引けた。SET指数は前週末までの4日間で0.9%上昇しており、きょうもこの流れを引き継いでいる。
政治が安定することへの期待を背景に、好調な利益を上げる見込みの企業の株が買われた。
タイ軍事政権トップの国家平和秩序評議会(NCPO)議長を務めるプラユット・チャンオーチャー陸軍司令官が25日、プミポン国王の承認により、暫定首相に正式に就任し、暫定内閣の発足に道が開いた。
フィリップ証券はリポートで「国内政治はゆっくりと動いているが、市場にとってポジティブなサプライズ材料はない。市場は当面は引き続き新内閣の陣容に注目するだろう」と述べた。
◎タイ空港会社(AOT) は2営業日続伸で上場来高値を付けた。KT ZMICO証券は、政府が中国からの観光客を増やすことに取り組んでいることを理由に、AOTの15、16年度の利益見通しを引き上げた。
同証券は「タイ政府が観光業界振興のため、中国からの観光客のビザ発行手数料を9─11月は免除すると最近決めたことは、AOTの15年度の旅客数にプラスに働くと予想される」と分析した。

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