FBI、報道機関へのハッカー行為を捜査 ロシア関連の疑い=報道

[ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)などの治安当局は、ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙を含む米報道機関の記者に対しロシアの諜報機関との関連が疑われるハッカー集団がサイバー攻撃を行なったとの可能性について捜査を進めている。米CNNが23日、複数の当局者の話として報じた。
CNNによると、米当局はサイバー攻撃の背後にはロシアの諜報機関が存在していると疑われ、米民主党全国委員会に対するハッカー行為も含む広範なサイバー攻撃の一環として実施された可能性があるとの見方を示している。
この件に関してFBIはコメントを控えており、ロイターは独自にCNNの報道の真偽を確認できていない。
CNNによると米報道機関に対するハッカー行為はここ数カ月に行われた形跡があった。NYTはこれを受けセキュリティー専門家を採用したとしているが、同紙からコメントは得られていない。
米報道機関に対しては2013年にNYTなどに対し「シリアン・エレクトロニック・アーミー」として知られるハッカー集団がサイバー攻撃を仕掛けている。NYTは同年、中国のハッカーにも狙われた。

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