LINE社長「すでに収益安定」 先行きに自信

LINE、7─9月はマーケティング費用が利益圧迫の可能性
 7月27日、LINEは2016年7─9月期について、マーケティング費用が前年に比べ増える予定で、営業利益に一時的な影響を与える可能性があるとの見通しを示した。写真は都内で2014年9月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 27日 ロイター] - LINE<3938.T>の出澤剛社長は27日の決算会見で「すでに収益は安定化している状況になっている」と述べ、先行きに自信を示した。
2016年1─6月期の売上収益は前年比19.8%増の673億1000万円だった。ゲームなどのコンテンツ部門は微減となったが、スタンプなどのコミュニケーション部門が順調に推移したほか、広告が前年比76%増と大きく伸びた。
営業利益は133億6700万円(前年同期は9億3400万円の赤字)だった。
7─9月期はマーケティング費用が前年に比べ増える予定で、営業利益に一時的な影響を与える可能性があるという。新しいゲームタイトルのマーケティングを積極的に実施する。
ただ、営業黒字は確保できると見込んでいる。
同社はアプリ市場は不確実性があるとして、数値予想を開示していない。
スマホアプリをめぐっては、「ポケモンGO」の大ヒットで他のアプリの利用時間が奪われるのではないかとの見方があるが、出澤社長は「ユーザーの動向、利用時間の推移をみても、大きな影響はない」と述べ、現時点では影響が出ていないことを明らかにした。
*内容を追加して再送します。

志田義寧 編集:山川薫

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