トランプ氏、NATO共同防衛体制の見直し提言

トランプ氏、NATO共同防衛体制の見直し提言
 7月21日、米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏は20日付の米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、北大西洋条約機構(NATO)の共同防衛に条件を付けるべきだとの考えを示した。写真はオハイオ州クリーブランドで撮影(2016年 ロイター/Mike Segar)
[クリーブランド 21日 ロイター] - 米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏は20日付の米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、北大西洋条約機構(NATO)の共同防衛に条件を付けるべきだとの考えを示した。
トランプ氏は、NATO加盟国であるバルト3国にロシアが侵攻したら防衛するかとの質問に対して、米国は、加盟国が義務を果たしている場合のみ防衛する、と答えた。
北大西洋条約第5条は、加盟国への攻撃は全加盟国への攻撃とみなすと明記しており、加盟国は集団的自衛権を行使して共同防衛する。
安全保障当局者や一部の共和党員からは、NATOの共同防衛体制を否定することは、過去66年間の米外交政策を放棄し、NATOの基本理念を脅かすことになるとの批判があがっている。
トランプ氏はこれまでにも、同盟国に対して防衛費の負担拡大を求める考えを示している。

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