英中銀、即時の利下げ必要 8月に追加措置を=ブリハ政策委員

英中銀、即時の利下げ必要 8月に追加措置を=ブリハ政策委員
 7月18日、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う経済への影響に対応するためには、利下げに加えて追加的な政策措置が必要になるとの見方を示した。写真はBOE。ロンドンで2013年8月撮影(2016年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 17日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う経済への影響に対応するためには、利下げに加えて追加的な政策措置が必要になるとの見方を示した。英フィナンシャル・タイムズ(FT)の寄稿で述べた。
委員は、政策金利を即刻引き下げる必要があると主張。その上で、来月の政策委員会で追加的な政策パッケージを打ち出すべきと述べた。
7月の政策委ではブリハ委員がただ1人、利下げを主張。政策委は賛成多数で据え置きを決めたが、8月に措置をとる可能性を示唆した。
エコノミストの多くは、債券買い入れプログラムの復活や、既に過去最低の0.5%にある政策金利のさらなる引き下げを予想している。
ブリハ委員はFTに「(国民投票の結果の)経済への影響は不透明だが、需給の減少やポンド下落に伴う低成長とインフレ率上昇が予想される」と指摘。「私は即時に利下げし、8月に追加措置を講じることを支持する。追加措置の内容は向こう3週間で議論すべきだ」と述べた。

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