米国株式市場＝小幅安、早期利上げ示唆するＦＲＢ当局者の発言嫌気

(内容を追加しました)
    ［ニューヨーク　２６日　ロイター］ - 
  （カッコ内は前営業日比）

  ダウ工業株３０種（ドル） 
　　　　　終値　　　　　　　　　16846.13（‐21.38）
    　　　前営業日終値　　    　16867.51（＋49.38）

  ナスダック総合 
　　　　　終値　　　　　　　　　4379.05（‐0.71）
    　　　前営業日終値　　    　4379.76（＋29.40）

  Ｓ＆Ｐ総合５００種 
　　　　　終値　　　　　　　　　1957.22（‐2.31）
    　　　前営業日終値　　    　1959.53（＋9.55）

    
    ２６日の米国株式市場は小幅下落。早期利上げの可能性を示唆するブラード・セント
ルイス地区連銀総裁の発言を嫌気した。ただ一時の安値からは戻して引けた。
    
    ダウ工業株３０種 は２１．３８ドル（０．１３％）安の１万６８４６．１３ド
ル。
    ナスダック総合指数 は０．７１ポイント（０．０２％）安の４３７９．０５
。
    Ｓ＆Ｐ総合５００種 は２．３１ポイント（０．１２％）安の１９５７．２２。
    
    ブラード総裁はテレビ局のインタビューで、２０１５年第１・四半期末までに利上げ
するという自身の見方は妥当との認識をあらためて示した。年末に向けて失業率は６％を
下回ってインフレ率が２％に上昇し、米経済は大方の認識よりも通常に近い状態に戻ると
予想した。ブラード総裁は今年の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で投票権を持たない。
    
    ＤＡダビッドソンのチーフ・マーケット・ストラテジスト、フレッド・ディクソン氏
は「市場はやや背伸びした状態にあり、ちょっとしたリバランスの動きが続いている」と
述べた。
    投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所（ＣＢＯＥ）ボラティリティ指数
 （ＶＩＸ） は０．４％上昇して１１．６３となったが、なお長期平均の半分程度
の水準にとどまっている。
    朝方に５月の個人所得・支出統計と週間失業保険申請件数が発表されたが市場の反応
は鈍かった。
    
    米ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官が前日、高頻度取引（ＨＦＴ）トレー
ダーの優遇を理由に英銀大手バークレイズを民事提訴したことが響き、金融株が全般に売
られた。バークレイズの米上場株 が７．４％下げたほか、ＵＢＳ やクレデ
ィ・スイス など他の欧州系銀行の米上場株も安い。
    家庭用品チェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド は、業績見通しが市場
予想を下回ったことが嫌われて７．２％下げた。   
    半面、この日が上場初日のウエラブルカメラ製造ＧｏＰｒｏ（ゴープロ） は
３０．６％急騰した。
    アルミのアルコア も２．７％高。航空エンジン部品のファース・リクソンを投
資会社から２８億５０００万ドルで買収すると発表したことが好感された。
    
    ＢＡＴＳグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約５１億株で、
今月平均の５６億株を下回った。