米国株式市場=ダウとS&P終値で最高値更新、オラクルは安い
[ニューヨーク 20日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) 終値 16947.08(+25.62) 前営業日終値 16921.46(+14.84) ナスダック総合 終値 4368.04(+8.71) 前営業日終値 4359.33(‐3.51) S&P総合500種 終値 1962.87(+3.39) 前営業日終値 1959.48(+2.50) 20日の米国株式市場は上昇し、ダウとS&Pは終値で過去最高を更新した。ニュー ヨーク証券取引所では330社の株価が1年ぶり高値をつけた。 S&Pは終値で3日連続の最高値更新となった。週間ではダウが1%、S&Pが1. 4%、ナスダックが1.3%いずれも上昇。イラク情勢の緊迫化など地政学リスクはさほ ど材料視されず、米連邦準備理事会(FRB)が低金利を長期間維持する姿勢を示したこ とが相場の追い風となった。 ただS&Pは6営業日続伸しており、目先の調整は避けられないとの見方が出ている 。 チャールズ・シュワブのランディ・フレデリック氏は「10%程度の急激な調整は想 定していないが、来週3━4%下げても意外感はない」と述べた。 この日は株価指数先物、株価指数オプションなど4つの取引期限が重なるクアドラプ ル・ウィッチングにあたり、商いは活発だった。 ダウ工業株30種 は25.62ドル(0.15%)高の1万6947.08ド ル。 ナスダック総合指数 は8.71ポイント(0.20%)高の4368.04 。 S&P総合500種 は3.39ポイント(0.17%)高の1962.87。 企業向けソフト大手のオラクル は4%下落し、S&P500の足を引っ張っ た。前日発表した第4・四半期(3─5月)決算は、売上高が市場予想を下回ったほか、 投資家が注目する新規のソフトウエアのライセンス収入が伸びなかった。 半面、好決算を発表した中古販売のカーマックス は16.5%急伸した。 家電販売チェーンのラジオシャック は商いを伴って10.4%急落し、株価 が初めて1ドルの水準を割り込んだ。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の出来高は合計で約7 2億株となり、今月これまでの平均である55億株を大きく上回った。
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