バンコク株が8カ月ぶり高値、ジャカルタは1週間ぶり安値

[バンコク 16日 ロイター] - 週明け16日の東南アジア株式市場では、バンコク市場の株価が約8カ月ぶり高値を付けた。原油価格が上昇し、国営タイ石油会社(PTT)グループの資源会社、PTTエクスプロレーション・アンド・プロダクション(PTTEP)などの株価を押し上げた。
一方、ジャカルタ市場は大型株に海外勢主導の売りが出て、1週間ぶり安値に値下がりした。
バンコクのSET指数<.SETI>は、前営業日終値比1.09%高の1471.85で終了。昨年10月18日以来の高値となった。PTTEPは4.1%高に急伸。上昇率は昨年12月以来の大きさとなった。親会社のPTTは2.1%高。
タナチャート証券の上級アナリスト、ピチャイ・ラーツポンキジ氏は「原油市場の上昇に最も直接的に関与した銘柄の一つだったため、PTTEPの株価は強含んだ」と話した。
ジャカルタ市場の総合株価指数<.JKSE>は0.84%安の4885.46。終値ベースで9日以来の水準に下落した。
トムソン・ロイターのデータによると、複合企業アストラ・インターナショナルやセントラル・アジア銀行、ラクヤット・インドネシア銀行(BRI)、テルコム・インドネシアなどの銘柄に海外勢主導の売りが出て値下がりした。
証券取引所のデータによれば、マニラ市場では資本流出を受け大型株の通信銘柄が下落した。主要株価指数PSEi<.PSI>は0.39%安の6758.45で引けた。
ほかの市場はほぼ変わらずで終了した。イラク国内で激しい戦闘が続いていることに懸念が広がる中、アジアの株式市場の値動きに沿う形となった。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.09%安の3290.26、クアラルンプール市場の総合株価指数<.KLSE>は0.27%安の1871.58、ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は0.37%安の572.37でそれぞれ終了した。

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