タイ・ホットストック=通信株は下落、中国移動のトゥルー出資で

[バンコク 10日 ロイター] - 10日午前のバンコク株式市場の株価は反発。SET指数 は前日終値比6.49ポイント(0.45%)高の1463.79で前場を終えた。
通信大手トゥルー・コーポレーション は下落。株主割当増資を行うことに加え、中国移動(チャイナ・モバイル) がトゥルーの第三者割当増資を引き受け、出資比率18%の株主になるとの発表を受け、株式の希薄化が嫌気された。他の通信株も業界の競争激化を懸念して下げた。
午前の取引時間中の段階でトゥルー株は2%安の7.3バーツ(0.22ドル)。新株の発行価格は6.45バーツ。
携帯電話最大手アドバンスト・インフォ・サービス(AIS) は一時3.8%安まで下落。同2位のトータル・アクセス・コミュニケーション(TAC) も13.7%安まで下げた。
一方、0400GMT(日本時間午後1時00分)時点では、AISは2.9%安の233バーツ、TACは3.92%安の122バーツまで値を戻した。
シティのアナリスト、アーサー・ピネダ氏はAISの投資評価を「買い」、TACを「中立」にそれぞれ維持。同氏はリポートで、中国移動のトゥルーへの出資は主に債務の返済に充てられ、ネットワーク容量の拡大につながるわけではないとし、新規参入で価格競争が進んだ台湾やインドネシア、インドとはかなり状況が異なると指摘した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab