米国株式市場=ダウとS&Pが最高値更新、ISM製造業指数が訂正に

(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 2日 ロイター] - 
 (カッコ内は前営業日比)

  ダウ工業株30種(ドル) 
     終値         16743.63(+26.46)
       前営業日終値       16717.17(+18.43)

  ナスダック総合 
     終値         4237.20(‐5.42)
       前営業日終値       4242.62(‐5.33)

  S&P総合500種 
     終値         1924.97(+1.40)
       前営業日終値       1923.57(+3.54)
    

    2日の米国株式市場は、S&P総合500種が3営業日連続、ダウ工業株30種が2
営業日連続で終値で過去最高値を更新した。米供給管理協会(ISM)が5月の製造業景
況指数を訂正し、当初の発表より景気が強いことが明らかになった。
    
    ダウ工業株30種 は26.46ドル(0.16%)高の1万6743.63ド
ル。
    ナスダック総合指数 は5.42ポイント(0.13%)安の4237.20
。
    S&P総合500種 は1.40ポイント(0.07%)高の1924.97。
        
    ISMは当初、5月の製造業景気指数が53.2に低下したと発表したが、季節調整
に誤りがあったとしてこれを55.4に訂正。前月の54.9から上昇となった。市場予
想は55.5だった。
    ヘッジファンドのリバティビュー・キャピタル・マネジメントのリック・メクラー社
長は、ISMの訂正を受けて市場の地合いが好転したと指摘。「だが、現時点で市場がほ
ぼ完全に妥当な水準にあることを考慮すると、相場をさらに押し上げるのは難しい」と述
べた。
    セクター別では、工業株と素材株が上昇。ハイテク株はアップル とグーグル
 の両銘柄が重しとなり、総じて安かった。
    パソコンとモバイル端末向けの新しい基本ソフト(OS)を発表したアップルは0.
7%下落した。
    グーグルは1.3%安。中国当局のインターネット検閲を監視する団体は、今週で天
安門事件からちょうど25年となるのを前に、グーグルのサービスが国内で接続不能にな
っていると発表した。
    半導体のブロードコム は9.3%高。携帯電話機向けベースバンド半導体部
門の売却あるいは縮小を検討していることを明らかにした。
    医薬品のアリアド・ファーマシューティカルズ は商いを伴って7.4%高。
同社の医薬品「ポナチニブ」が進行した消化管間質腫瘍の患者に対する抗腫瘍活性を示し
たと前日に発表した。
    BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の出来高は約46億8
000万株となり、前月の平均である57億5000万株を下回った。

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