タイ軍事クーデター、国内自動車産業に影響

[チョンブリ(タイ) 29日 ロイター] - タイで起きた軍事クーデターによる国内自動車産業への影響が懸念されている。
日系自動車メーカーをはじめ、同国をアジアの拠点とする外国自動車メーカー大手への影響は限定的とみられるものの、外国勢よりも規模の小さい国内の自動車関連企業は政情不安による国内需要減退のあおりを受けている。
自動車部品大手のアーピコハイテック は2014年売上高見通しを引き下げ、10─15%落ち込むとの予想を示した。
従業員への影響も出ている。ある自動車部品メーカーの従業員は「工場の稼働率は約30─40%にとどまっている」とし、賃金の目減りを指摘した。
タイではすでに今年に入り、少なくとも3万人の下請け労働者が解雇されている。
国内自動車販売は2012年に80%急拡大し144万台に達したものの、昨年には約8%減の133万台に落ち込んだ。
自動車産業はタイ国内生産の約11%を占める。

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