東南アジア株式=大半が上伸、バンコクは2日続伸
ロイター編集
[バンコク 28日 ロイター] - 28日の東南アジア株式市場では、タイ経済に対する楽観的な見方を背景に消費者関連株への買い意欲が戻る中、バンコク市場が2日続伸した。マニラ市場は翌日発表の第1四半期のフィリピンの重要経済指標を控え、4日ぶりに反発した。
タイのクーデターで実権を掌握したタイ国家平和秩序評議会は消費・投資拡大に向けた取り組みに着手。経済政策は来週、明らかにされる見込み。
CPオール 、カシコーン銀行 、アドバンスト・インフォ・サービス などが国内投資家主導で買われる中、活発に取引された。SET指数 は0.7%高の1402.79と、終値ベースで約1週間ぶりの高値となった。
トムソン・ロイターのデータによると、外国人投資家はこの日、約28億バーツ(8578万ドル)相当の売り越しとなった。
マニラ市場の主要株価指数PSEi は0.1%高。同指数は前日までの3営業日で0.6%値を下げていた。フィリピン・ロング・ディスタンス・テレフォン やメガワールド の上げが目立った。
29日にはフィリピンの第1四半期の国内総生産(GDP)統計が発表される予定。民間消費や台風被害後の復興作業を受け、同国は東南アジア諸国で最も高い成長率を記録した可能性がある。
クアラルンプール市場の総合株価指数 は0.2%高。米国の堅調な内容の経済指標を理由に、他の東南アジア株式市場も地合いが強まり、大半が上伸して引けた。
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