〔金利マーケットアイ〕国債先物が小幅続落で寄り付く、タイ戒厳令で世界経済リスクも

[東京 20日 ロイター] -
〔金利マーケットアイ〕
<09:00> 国債先物が小幅続落で寄り付く、タイ戒厳令で世界経済リスクも
国債先物中心限月6月限は前日比2銭安の145円23銭と小幅続落して寄り付いた。前日の米債市場が長期・超長期ゾーンを中心に下落した流れを引き継いで売りが先行した。
市場では「前週に、独10年債が1.3%、米10年債が2.5%の節目水準を割り込んだことで、米独金利は前日の取引でフラット化の動きに一服感が出た格好。しかし、世界経済先行きに不透明感が増したことで、日米欧の金利は上がりにくい状況が続くのではないか」(国内証券)との見方が出ている。
タイ陸軍は20日、秩序回復に向け戒厳令を発令した。陸軍の将官はロイターに対して、戒厳令は治安悪化に対応した措置で、クーデターではない、と明らかにした。市場では、現時点で直接的な相場への影響は出ていないが「今後の動向を見極める必要があるが、こうした海外要因が世界経済のリスクとして意識され、ボンドの見直し買いにつながる可能性がある」(同)との声もある。
<08:30> 翌日物は0.063─0.065%中心、地銀・信託・証券が調達
無担保コール翌日物は0.063─0.065%中心に取引されている。大手行は0.060%付近で調達意欲を示しているが、出合いは観測されていない。資金需給は、債券発行要因などで不足地合い、日銀当座預金残高は2営業日連続して130兆円を割る見込み。「調達意欲はしっかりとしているが、取引水準は前日と大きく変わっていない」(国内金融機関)という。
日銀によると、朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は128兆8000億円程度、準備預金残高は98兆6000億円程度となる見込み。
<07:05> 翌日物0.063─0.065%中心か、当預残128.8兆円の見込み
無担保コール翌日物は0.063─0.065%を中心に取引されそうだ。20日の資金需給は日銀オペのスタート日となるが、国庫短期証券の発行要因があるため、不足地合いとなる。市場では「前営業日と同様に、朝方は債券決済でしっかりした資金ニーズがありそうだ。もっとも、資金余剰感が強いことに変わりはなく、取り急ぐ動きはみられないだろう」(短資会社)との見方が出ている。
19日の加重平均金利(速報ベース)は、前営業日比変わらずの0.067%となった。
日銀が朝方の金融調節を見送った場合、当座預金残高は19日に比べて5000億円減の128兆8000億円程度となる見込み。残り所要積立額は8400億円。
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