タイ首相代行が辞任を否定、政治対立続く

[バンコク 19日 ロイター] - タイの二ワットタムロン首相代行は19日、政治危機打開のための辞任を否定した。
タイでは7日のインラック前首相の失職後も政治の混乱が続き、半年にわたる反政府デモは経済にも悪影響をもたらしている。
デモ隊は首相代行には法的権限がないと主張し、タクシン元首相派ではない「中立な」政府による改革推進を求めている。
首相代行は事態打開をめざす上院の議員との会合後、「現在の内閣は合法で、新内閣が選出されるまで維持されなければならない。代行首相がいるのに別の首相を選任することはできない」と語った。
下院は昨年末以来解散されたままとなっており、上院が唯一の議会となっている。
上院は、暫定首相選任の用意があるが、現在の選挙管理内閣の退陣が先としている。

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