バンコク株は続落、週間ベースで1月以来の大幅下落に

[バンコク 9日 ロイター] - 9日午後のバンコク株式市場の株価は続落、今週は週間ベースで19週間ぶりの大幅下落となる見込み。タイの首都バンコクでは暫定政権打倒に向けた反政府デモが行われた。
今週は大量の売りでSET指数 は3%超下落。政治的暴力がエスカレートし経済リスクが増している兆候が出てきていることで、多くの投資家は慎重姿勢だった。
SET指数は0739GMT(現地時間午後2時39分、日本時間午後4時39分)時点で0.45%安の1372.83。
国営タイ石油会社(PTT) とカシコン銀行 が下落を主導した。
タイ憲法裁判所がインラック首相(当時)を失職に追い込み、国家汚職追放委員会(NACC)が同氏を職務怠慢で弾劾請求することを決めた後で、タイ警察は9日、反政府デモ隊に対し催涙弾を発射した。
フィデリティーズ・タイランド・ファンド(シンガポール)のポートフォリオマネジャー、エリック・チョー氏は、政治的に混乱した状況は続くと広く予想されていたものの、暴力のエスカレートは市場にとってはネガティブ要因だと指摘した。

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