タイ・ホットストック=アドバンスト・インフォなど大型株に売り

[バンコク 8日 ロイター] - 8日午後のバンコク株式市場の株価はほぼ1カ月ぶりの安値まで下落した。失職したタイのインラック首相がコメ担保融資制度に絡んで弾劾されることへの懸念が広がり、投資家が一段とリスクポジションを縮小した。
携帯電話大手のアドバンスト・インフォ・サービス(AIS) やカシコン銀行 など大型株が売り込まれた。SET指数 は0742GMT(日本時間午後4時42分)時点で1.42%安の1382.70と、4月11日以来の安値を付けた。
タイの国家汚職追放委員会(NACC)はこの日、インラック氏の弾劾を請求するかどうかを決める可能性がある。弾劾が決まればインラック氏は政治活動を禁じられる可能性があり、選挙で復活を果たすという希望は断たれることになる。
クルンスリ証券は「きょうのインラック氏に対するNACCの決定は暫定内閣を一掃し、政治空白につながる恐れがある。そうなれば今年下期から来年にかけて予想されていた景気回復は遅れるだろう」との見方を示した。
その上で、テクニカル的には、SET指数が節目の1400を下回ることは、1380までの下振れリスクを抱えることを意味すると指摘した。

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