タイ首相失職の可能性、政府高官人事めぐり憲法裁が7日に判決
ロイター編集
5月6日、タイの憲法裁判所は、インラック首相が政府高官人事で職権を乱用したとする訴えについて、7日に判決を下す。3月撮影(2014年 ロイター/Chaiwat Subprasom)
[バンコク 6日 ロイター] - タイの憲法裁判所は、インラック首相が政府高官人事で職権を乱用したとする訴えについて、7日に判決を下す。違憲判決が出る可能性が高く、首相が失職するとの見通しが強まっている。
これにより政治的混乱が再燃するのは必至。首相支持派は、裁判所はこれまでもたびたび政権に不利で偏った判断を下していると批判を展開しており、7日に判決に対する声明を発表するとしている。
裁判では、インラック首相が2011年に親族を国家警察長官に据え、これに絡み他の高官を異動させたことが不当な人事介入かどうかが争点となっている。
首相は6日の審理で人事介入はしていないと違法性を否定。一部の専門家は、首相が失職した場合、内閣は総辞職を余儀なくされると指摘しているが、与党はこれを否定している。
政権支持派も反政権派も近日中の大規模デモ実施を表明しており、国内情勢の混乱悪化が懸念されている。
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