米国株式市場=反落、AIGとツイッターが売り込まれる

(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 6日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
  ダウ工業株30種(ドル) 
     終値         16401.02(‐129.53)
       前営業日終値       16530.55(+ 17.66)

  ナスダック総合 
     終値         4080.76(‐57.30)
       前営業日終値       4138.06(+14.16)

  S&P総合500種 
     終値         1867.72(‐16.94)
       前営業日終値       1884.66(+3.52)

    6日の米国株式市場は反落して終了した。保険大手アメリカン・インターナショナル
・グループ(AIG) と短文投稿サイト運営大手ツイッター が大きく売
られ、金融株とインターネット関連株がそれぞれ圧迫された。
    AIGが前日の取引終了後に発表した第1・四半期決算は純利益が前年同期比27%
減となった。ツイッターは、新規株式公開(IPO)前からの主要株主による売却を禁じ
るロックアップ期間が終了したことを受け、売りが出た。
    AIGは4.1%安。S&P金融株 は1.4%下落し、S&P500種の1
0業種で最も下落率の大きい業種の一つだった。
    ツイッターは17.8%の大幅安。株価の急落はこの日の大商いと重なり、売買株数
は新規株式公開(IPO)当日の1億1800万株を上回る1億3400万株に達した。
過去10日の平均出来高は1600万株をわずかに下回る水準だった。
    トレーダーはウクライナ情勢も注視している。ロシア支持派とウクライナ連合は国家
を分断させているとして互いを非難し合っており、旧ソ連の共和国は戦争に傾斜している
。
  S&P総合500種指数は1か月前につけた終値の最高値をわずかに1.2%下回る
水準だ。貿易収支の改善など景気指標の改善にもかかわらず、指数は史上最高値に接近す
るにつれてテクニカル上の障害に直面している。
  ハーバー・アドバイザリーのジャック・デギャン最高投資責任者(CIO)は「我々
は抵抗を受けている状態で、これを切り抜けるには何か信じられるものが必要だ。景気は
非常に弱い第1・四半期からの移行期を経なければならず、そのことを確かめるためにも
っと多くの証拠を待ち望んでいるところだ」と語った。
    
    ダウ工業株30種 は129.53ドル(0.78%)安の1万6401.02
ドル。
    ナスダック総合指数 は57.30ポイント(1.38%)安の4080.7
6。
    S&P総合500種 は16.94ポイント(0.90%)安の1867.72
。
    
    インターネット経由で保険支払・請求書発行を代行するアテナヘルス は13
.9%下落した。デビッド・アインホーン氏率いるヘッジファンドのグリーンライト・キ
ャピタルが前日、同社株は割高だと指摘したことが材料視された。
  米事務用品・機器販売大手オフィス・デポ は15.8%高。通年の調整後の
営業利益の予想を引き上げたほか、今後2年かけて米国で少なくとも400店舗を閉鎖す
ると発表したことが材料視された。
  国境を越えた新たな大手医薬品業界再編の話題として、独製薬大手バイエルは米メルク のコンシューマーケア事業を142億ドルで買収することで合意し
た。メルクは2.6%安となった。
    BATSグローバル・マーケッツのデータによると、ニューヨーク証券取引所、ナス
ダック、NYSE MKTの3市場の出来高は約59億株と、過去5営業日の平均である
62億株を下回った。
  ニューヨーク証券取引所は下落が約2に対して上昇が1、ナスダックは下げ18に対
して上げが5の割合だった。

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