フォード・モーター・タイランドは、25日におこなわれたバンコクモーターショーのプレスデーにおいてミッドサイズSUV『エベレスト』の次期型コンセプトモデルを公開した。
エベレストはピックアップトラックの『レンジャー』をベースにしたフレーム構造のSUV。アジア地域をメインターゲットとし、タイのラヨーン県にあるAAT(オートアライアンスタイランド)と呼ぶマツダとの合弁工場で生産。アセアン各国に輸出されている。また、インドでは「エンデバー」として現地生産されているモデルだ。
プレスカンファレンスにおいて、フォード・アセアン代表マット・ブラッドレー氏は次期エベレストが「アジアンデザイン、アジアンエンジニアリング」であることを強調。近年のフォードは「One FORD」をテーマとし世界共通のクルマ作りをする方向にあるが、いっぽうで世界基準でありつつ地域に根ざしたモデルも並行してすすめていく政策のようだ。同時に2014年にはアセアン地域内で300もの販売拠点を増やす予定であることにも言及。今後、フォードがアセアン地域へより力を注いでいくことを強くアピールした。
今回展示されていたエベレスト・コンセプトは、「コンセプト」としているもののボディパネルなどは市販モデルそのままという印象。キャンディ・カラーはスペシャルだろうが、灯火類やバンパーのデザインも市販然としていて、ショー用のメイクはきわめて薄いようだ。ウインドウは真っ黒で、インテリアはきちんと確認することができなかった(モックアップではなくしっかりと作りこまれていはいた)。しかしマット・ブラッドレー氏は次期エベレストが「プレミアム」と表現したので上質な仕上がりが予想される。