バンコクの水掛け祭、干ばつ配慮で3日に縮小 夜間は中止に

バンコクの水掛け祭、干ばつ配慮で3日に縮小 夜間は中止に
 3月15日、タイのバンコク市当局は来月行われる旧正月の水掛け祭「ソンクラーン」の期間を通常の4日から3日に縮小し、夜間は外出を禁止すると発表。干ばつに苦しむ農業従事者に配慮した。写真は昨年4月のソンクラーンの様子(2016年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 15日 ロイター] - タイのバンコク市当局は15日、来月の旧暦新年に行われる恒例の水掛け祭「ソンクラーン」の期間を通常の4日から3日に縮小するとともに、夜間は外出禁止措置を講じると発表した。干ばつに苦しむ農業従事者に配慮したもの。
タイでは76県中14県が干ばつ被害を受け、広大な農地がリスクにさらされるなど、過去20年で最悪の干ばつに見舞われている。さらに、3─5月の乾季に入ったことから、干ばつはなお深刻化するとみられている。
バンコクのアモーン副知事は「象徴的な面はあるが、湖が砂漠と化している現状から水の節約にもつなげたい。農業従事者が苦しんでいるときに都市の住民が無頓着に水を掛け合う事態は好ましくない」と述べた。
ソンクラーンは世界最大級の水掛け祭として知られ、例年は深夜まで行われるが、今年は午後9時きっかりに終了するという。

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