タイ中銀が25bp利下げ、政治的混乱によるリスクの高まり受け

[バンコク 12日 ロイター] - タイ中央銀行は12日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、2.00%とした。4対3の決定だった。25bpの利下げは市場予想通り。中銀は長引く政治的混乱で、成長へのリスクが高まったとの見方を示した。
ロイターが調査したエコノミスト19人のうち11人は25bpの利下げを予想していた。
政策金利が2%となるのは2010年終盤以来。
タイ中銀は1月22日の前回会合で予想外の金利据え置きを決めていた。
金融政策委員会は声明で「長期化する政情混乱で成長の下方リスクが高まっている。コアインフレは若干上昇しているが抑制されたままだ。景気をさらに支え、緩和的な金融環境を引き続き保つため、金融政策にはある程度の緩和余地がある」と表明した。
また、「長引く政治の不透明感は民間消費と投資の回復を引き続き阻害することになる」と警告した。
利下げの決定に通貨バーツ はほとんど反応しなかった。
中銀はまた、2014年の国内総生産(GDP)成長率については、3%を下回るとの見通しを示した。年初に示した4%程度の予想から下方修正した。

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