タイの首相が首都脱出、辞任の意向はないと表明

[バンコク 24日 ロイター] - タイのインラック首相は、反政府デモが続く首都バンコクを離れて執務しているが、24日は首都バンコクから100キロ離れた場所で展示会に出席、辞任する意向はないと表明した。また危機打開に向けた対話を呼びかけた。
バンコクでは銃撃や爆発が相次いでおり、首相の退陣を求める反政府デモ隊の拠点近くで23日起きた爆発では3人が死亡した。
インラック首相がバンコクを離れる日数は未定。首相は今週27日にバンコクで開かれる政府のコメ買い取り制度をめぐる汚職疑惑についての審問に出席する予定。
スラポン外相は記者団に対し、首相は25日にバンコクから離れた場所で閣議を開く可能性が高いと発言した。
プラユット陸軍司令官は24日、現在の政治危機に介入するつもりはないとし、タイ政府と反政府デモ隊に対話を促した。司令官は異例のテレビ演説で、2010年の政情混乱の時よりも今回のデモには多くのグループが関わっていると指摘、どちらの側に誰がついているのか判別するのが難しいと述べた。

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