東南アジア株式=大半が下落、中国製造業PMIが重し

[20日 ロイター] - 20日の東南アジア株式市場の株価は、大半が下落した。中国の製造業指標が悪化し、同国経済に対する懸念が強まった。ただ、好決算や海外勢の買いに支援され、マニラ市場は逆行高だった。
2月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は前月から低下し、7カ月ぶりの低水準となった。雇用指数は5年ぶりの低水準に落ち込んだ。
バンコク市場のSET指数 は1.29%安の1303.98と、2月11日以来の安値引け。タイのインラック首相の一族が株式を多く保有する住宅開発のSCアセット が5%安。
同市場では海外投資家が5393万ドル相当の株式を売り越した。ロイター通信の暫定データによると、20日までの19営業日で、資金流出額は計約9億8400万ドルになった。
クアラルンプール市場の総合株価指数 は0.09%安の1827.81で終了。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI) は、良好な経済指標を受け一時1カ月ぶりの高値を付けたが、中国の製造業PMIが発表されると下げに転じ、0.07%安の3086.64で引けた。
ホーチミン市場のVN指数 は1.22%安の571.04。
一方、マニラ市場の主要株価指数PSEi は0.92%高の6352.76と、3カ月半ぶりの高値近辺で引けた。好決算を背景に海外から3157万ドルの資金流入があった。
ジャカルタ市場の総合株価指数 は金融株が上げを主導し、0.12%高の4598.22と、5カ月ぶりの高値で引けた。

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