タイ警察によると、首都バンコクのセンセープ運河で５日午前６時半（日本時間同８時半）ごろ、水上バスとして使われているボート後部のエンジン付近が爆発し、現地のインターナショナルスクールに通う邦人男子生徒（１６）＝埼玉県出身＝ら６０人超が負傷した。警察はテロではなく、エンジンに何らかのトラブルがあったとみて調べている。

　桟橋にある監視カメラの映像によると、ボートは乗客らを乗せ出発し始めた際に爆発。直前にエンジン付近から黒煙が上がっていた。

　邦人男子生徒は背中や両脚にやけどを負った。病院で共同通信の取材に応じ「突然爆発し驚いた。生きていて良かった」と語った。病院によると、２～３週間の入院が必要。５日は休日でテニス教室に通うため１人でボートに乗っていたという。

　男子生徒は爆発時、ボート中央部に立っていた。「エンジン音が急に止まり、おかしいなと思った１秒ほど後に爆発した」と振り返る。爆風で約１メートル吹き飛ばされ、ボートの床に倒れた。自力で桟橋にはい上がり、救急車で搬送された。（バンコク共同）