再送-米国株式市場サマリー(7日)
(この記事は8日に配信しました) [7日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) 終値 15794.08(+165.55) 始値 15630.64 高値 15798.51 安値 15625.53 ダウ輸送株20種 7242.33 (+60.42) ダウ公共株15種 503.85 (+ 3.51) NYSE出来高概算 7.63億株 値上がり(銘柄) 2340 値下がり(銘柄) 672 変わらず 129 S&P総合500種 終値 1797.02(+23.59) 始値 1776.01 高値 1798.03 安値 1776.01 ナスダック総合 終値 4125.86(+68.74) 始値 4081.82 高値 4126.51 安値 4069.93 フィラデルフィア半導体株指数 535.31 (+8.63) シカゴ日経平均先物3月限(ドル建て)清算値 14695 (+195) 大証終値比 シカゴ日経平均先物3月限(円建て) 清算値 14670 (+170) 大証終値比 続伸し、3指数が揃って前日比1%強上昇して終了した。朝方発表された1月の雇用 統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったものの、異例の寒波の影響も否 めないとの見方が広がったことに加え、米経済の底堅さが意識され、株価は上昇した。 アップル が自社株買い実施を明らかにしたことも支援要因となった。 週足では、ダウが0.6%、S&Pが0.8%、ナスダックが0.5%、それぞれ上 昇した。 雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比11万3000人増となり、予想の1 8万5000人増を大きく下回った。ただ、失業率は5年ぶりの水準となる6.6%に低 下し、米連邦準備理事会(FRB)がゼロ金利政策を維持する基準としている6.5%に 近づいた。 統計の中身をみると、天候に左右されやすい建設業の雇用者数が大きく回復したこと から、米国を襲った寒波が雇用増の減速の大きな要因ではなかったことが示唆された。製 造業でも雇用は増加した。 ただフェデレーティッド・インベスターズの首席株式市場ストラテジスト、フィル・ オーランド氏は、「労働省労働統計局(BLS)が、悪天候が1月の統計に影響を及ぼし たわけではないと説明することは可能だ。ただ実際、過去2カ月間は非常に寒かった。今 回の統計に寒波の影響が出ていないとは考えにくい」と述べた。 その上で「この点を勘案し、春になるまで雇用関連の統計は割り引いて考えることに している」とした。 米経済の状態を見極めるため経済指標の発表が待たれるなか、米経済成長は持続可能 とのこれまでもあった期待が引き続き株価を下支えする要因となった。 アップルは1.4%高の519.68ドルで終了。第1・四半期(2013年10─ 12月期)決算発表後2週間の間に140億ドル規模の自社株買いを実施したことを明ら かにしたことが好感された。同社広報によると、投資銀行からの買い戻しを含むASRと 呼ばれるプログラムのもとで120億ドル相当を買い戻し、残り20億ドルを市場取引で 買い戻した。 新聞・出版大手ニューズ・コーポレーション のクラスA株は8.7%高。コ スト削減策が奏功し、四半期利益がアナリスト予想を超えたことで買いが入った。 オンライン旅行代理店エクスペディア は14.3%と急伸。前日に発表した 四半期決算が好調だったことで上昇。他の旅行関連銘柄では、旅行情報サイト大手トリッ プアドバイザー が9.5%高となった。 一方、ビジネス向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のリンクト イン は6.2%安。第4・四半期決算に併せて発表した2014年通年の業績見 通しが予想を下回ったことが嫌気された。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、ニューヨーク証券取引所、ナス ダック、NYSE MKTの合算出来高は約60億9000万株と、1月平均の約69億 4000万株を下回った。 騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が約3対1、ナスダック市場が約2対1だ った。
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