米国株式市場=急反発、フェイスブック・GDP統計が押し上げ

(内容を追加しました)
    [ニューヨーク 30日 ロイター] - 
  (カッコ内は前営業日比)

  ダウ工業株30種(ドル) 
     終値         15848.61(+109.82)
       前営業日終値       15738.79(‐189.77)

  ナスダック総合 
     終値         4123.13(+71.70)
       前営業日終値       4051.43(‐46.53)

  S&P総合500種 
     終値         1794.19(+19.99)
       前営業日終値       1774.20(‐18.30)
    
    30日の米国株式市場は急反発。堅調な第4・四半期の米国内総生産(GDP)統計
を好感したほか、フェイスブック などハイテク株が買われ、相場を押し上げた。
    
    ダウ工業株30種 は109.82ドル(0.70%)高の1万5848.61
ドル。
    ナスダック総合指数 は71.70ポイント(1.77%)高の4123.1
3。
    S&P総合500種 は19.99ポイント(1.13%)高の1794.19
。
    
    S&P総合500種のセクター別では10業種の指数がすべて上昇した中、ハイテク
株指数は1.5%値上がりして全体をけん引した。
    ソラリス・グループのティム・グリスキー最高投資責任者(CIO)は「新興国通貨
の地合いはいくらか落ち着いてきたと思う。これまで大きく痛手を受けていたセクターを
中心に相場が実際に反発するのも意外ではない」と述べた。
    米商務省がこの日発表した第4・四半期のGDP速報値は年率換算で3.2%増え、
市場予想と一致した。個人消費や輸出が好調で、景気の底堅さを示した。一方、前週の新
規失業保険申請件数は予想を上回る増加となったが、雇用市場の改善基調は続いているこ
とが示された。
    
    ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブック は一時
、62.50ドルまで値上がりして最高値を更新、終値は14.1%高の61.08ドル
だった。前日引け後に発表した四半期決算がアナリスト予想を上回り、買いが膨らんだ。
    インターネット検索のグーグル は2.6%高。前日に中国のパソコン大手レ
ノボ・グループ(連想集団)がグーグルの携帯電話端末部門モトローラを29億1000
万ドルで買収すると発表した。
    クレジットカードのビザ は1.7%高。クレジットカードの利用増を追い風に
四半期決算が9%の増益となった。
    
    携帯電話向け半導体のクアルコム は3.0%高。前日発表した四半期決算で
通年の利益見通しを引き上げた。
        
    一部のアナリストは、高水準にある小型株のバリュエーションと、米連邦準備理事会
(FRB)が量的金融緩和の縮小を続けるのに伴って市場の変動性が高まることによる影
響を理由に、2014年は小型株よりも大型株を推奨している。
    バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ・ウェルス・マネジメントのメアリー・アン
・バーテルズCIOは顧客向けノートに「相対的に魅力的なバリュエーションと世界経済
成長の改善、長期的な長期金利の上昇はいずれも、小型株よりも大型株に恩恵をもたらす
公算が大きい」と記した。

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