政情不安が高まるタイ…為替・株価の暴落続く…トヨタは6億ドルの投資を見合わせ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.24 13:38
「テフロン タイ」。
国際金融街で通用するタイのニックネームだ。テフロンはフライパンに食物がくっつかないようにする奇跡のコーティング剤で、米国デュポン社が開発した。1932年の立憲君主制導入後、18回の軍部クーデターと政治不安にも揺らがなかったタイ経済の不思議な免疫力を表現した言葉だ。しかしタイのテフロンコーティングも今度ばかりは危ない。首都バンコクで反政府デモが本格化した昨年10月以降、タイバーツ貨幣は7%以上下落した。昨年4月以降ではバーツは15%、タイの証券市場は25%下落した。タイのドル箱である観光産業がひどい打撃を受けながら経常収支の黒字基調も揺らいだ。昨年10-12月期以後、観光産業の被害額だけで100億バーツ(約3300億ウォン、約318億円)に達すると予測された。弱り目にたたり目で、タイ最大の外国人投資企業のトヨタは20日、政情不安を理由に6億900万ドル規模の投資を先送りすることにしたと発表した。政治不安が続けば投資先を移す可能性もあると脅しをかけた。タイ証券協会のパッテラ・ディロクルンチラポップ会長は「13日のバンコク『シャットダウン(都市マヒ)』デモの後、1日で証券取引量が200億バーツ(約6600億ウォン)落ちた」として「政治問題が解決されなければ、流出した投資は再び入ってこないだろう」と憂慮した。