アジア通貨動向(3日)=軟調、弱い中国PMIが圧迫

[ソウル 3日 ロイター] - アジア通貨は軟調。中国経済に対する懸念と米連邦準備理事会(FRB)が緩和縮小を継続するとの観測からリスク回避ムードとなっている。フィリピンペソ が4カ月ぶり低水準を付けたほか、インドネシアルピア も利益確定売りに押されている。
オフショア筋がフィリピンペソと韓国ウォン を売っている。韓国政府はウォン高/円安の動きに口先介入を続けている。
政治的緊張が続く中、タイバーツ もほぼ4年ぶり低水準を付けた。ただ、財務相のバーツ安を懸念する発言が出ると、若干持ち直した。
中国国家統計局が3日に発表した12月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は4カ月ぶりの低水準。中国経済が2013年末にかけ減速した状況が明らかになり、アジア株は下落している。
これに対し、2日に発表された米経済指標は好調で、FRBが緩和縮小を継続するとの観測が強まった。
サムスン・フューチャーズの調査責任者Jeong My-young氏は「ドル高トレンドとリスク回避志向を考えると、アジア通貨の支援材料は乏しい」と述べた。
0410GMT(日本時間午後1時10分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。 *円          104.30
シンガポールドル   1.2673
台湾ドル       29.935
韓国ウォン      1054.70
タイバーツ      33.00
フィリピンペソ    44.64
インドネシアルピア 12200.00
インドルピー     62.33
マレーシアリンギ   3.2920
人民元        6.0515 *日本の金融市場は休場。

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