タイ選管、総選挙の延期を勧告

[バンコク 26日 ロイター] - タイ選挙管理委員会は26日、来年2月2日に予定されていた総選挙の延期を勧告した。
治安部隊と反政府デモ隊の衝突を受けた措置。衝突では警察官1人が死亡、高所からの銃撃で3人が負傷した。
選管は、すべての勢力が総選挙に合意するまで選挙を延期すべきだと勧告。総選挙では、インラック首相が所属する与党・タイ貢献党の勝利がほぼ確実視されており、野党が総選挙に同意する可能性は低いとみられている。
選管の勧告は、総選挙で国民の信認を得ようとしていたインラック首相にとって打撃となる。また首相は、反政府デモへの対応で警察に慎重な対応を指示しており、今回の衝突も大きな失点となった。
選管は「政府に対し、相互の合意が成立するまで総選挙の延期を要請したい」と表明した。

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