東南アジア株式=まちまち、バンコクは14週間ぶり安値引け
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[バンコク 13日 ロイター] - 週末13日の東南アジア株式市場は、バンコク市場が14週間ぶり安値で引けた。こう着したタイの政治状況が資金流出を加速させた。ジャカルタ市場も通貨ルピア安と米量的緩和の縮小懸念を背景に下落した。
バンコク市場のSET指数 は、1.11%安の1341.13と終値ベースで9月6日以来の安値で引けた。携帯電話サービス大手アドバンスト・インフォ・サービス(AIS) や国営タイ石油会社(PTT) など大型株や通信株に売りが集中した。
同指数は週間で1.5%安、年初来では3.7%安。
外国人投資家らは13日、タイ株を35億バーツ(1億0910万ドル)売り越した。11月からでは約25億ドル、年初来では約60億ドルが売られており、売越額は他の東南アジア市場を大きく上回る。
タイの反政府勢力の指導者は13日、インラック首相の辞任を要求、その後反政府運動は改革推進に1年ほど要するだろうと述べた。
ジャカルタ市場の総合株価指数 は0.89%安の4174.83と、終値ベースで9月6日以来の安値で終了。トムソン・ロイターのデータによると、外国人投資家の売越額は3412億ルピア(2838万ドル)だった。
国内投資家の買いによりマニラやクアラルンプールなどの市場が反発。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を17─18日に控え、外国人投資家による売りも続いた。
マニラ市場の主要株価指数PSEi は1%近く下げた後、上昇し、0.08%高の5767.13で終了。飲食チェーン運営のジョリビー・フーズ は3.1%高。
同指数は週間では4.1%下落し、他の東南アジア市場をアンダーパフォームした。下落は2週連続。
クアラルンプール市場の総合株価指数 は0.35%高の1840.35で終了。今週前半に付けた終値ベースの最高値1842.82に近い水準だった。週間では0.7%高で4週連続の上昇。
マレーシアの証券取引所によると、国内投資家が株式を1億1560万リンギ(3580万ドル)を買い越した一方、外国人投資家が1億1670万リンギ(3614万ドル)を売り越した。
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